【僕のヒーローアカデミア】爆豪勝己の魅力を語る|超常解放戦線編※ネタバレあり

キャラ深掘り

前回の記事では、仮免補講~エンデヴァーインターンまでを振り返りました。

今回は、その後の超常解放戦線編について語っていきます。

この編は、かっちゃんが派手に無双するというより、積み重ねてきた変化が一気に表に出る章だと思います。言葉は相変わらず荒いけど、行動は完全にヒーローで、しかもそれを自覚せず自然にやっているところが一番刺さるんですよね。

※この記事は前回の続きです。まだ読んでいない方はこちらから!
爆豪勝己の魅力を語る【仮免補講〜エンデヴァーインターン編】※ネタバレあり

※この先、ネタバレを含みます。

蛇空病院突入、爆豪の立ち位置

インターン先で分かれていて、かっちゃんはデクと一緒に蛇空病院側を担当しています。

ここで印象的なのが、戦闘だけじゃなく避難誘導もちゃんとやっているところ。言葉は相変わらず荒いんですけど、しっかりと人を逃がしているんですよね。初期のかっちゃんを知っていると、この時点でかなり感慨深いです。「うるせぇ!さっさと逃げろ!」って感じの言い方なんだろうけど、それでも避難誘導という地味な仕事をちゃんとこなしているのが本当に偉い。

その流れで、おばちゃんにふわチョコ饅頭をもらうシーンもすごく良いんですよね。かっちゃんってこういう何気ないシーンで、人との距離がちゃんと縮まってるのが分かる。最初の頃は誰にでも威嚇的だったのに、今は言葉遣いに多少の粗さはあるものの、市民から感謝されて、お菓子までもらえる関係性を築いている。この小さな変化が、かっちゃんの成長を物語っていると思います。仮免補講が効いていそう!

その後は病院後方で待機。ここまでは比較的落ち着いた状況でした。

死柄木覚醒、前線崩壊

状況が一変するのが、死柄木の覚醒

前線は一気に崩壊し、戦場は完全に制御不能になります。さらに、死柄木がデクをターゲットにしていることが判明する。

ここで爆豪は、デクについていくことを即決します。

「あの状況で事情を話さずについていけるのは俺だけだろ」

この言葉、すごく重いんですよね。ワンフォーオールの秘密を知っているのは限られた人間だけ。その中で、今この場にいて、デクと一緒に動ける立場にいるのはかっちゃんだけ。そういう意味での「俺だけ」であり、同時に「俺がやる」という責任感も感じられる。

デクは素直に「ありがとう」と言うんですが、かっちゃんは「オールマイトを終わらせちまった雪辱を晴らすためだ。だから死柄木に用がある」と返します。

建前としてはそう言ってるけど、ノータイムでデクについていけるのも自分だっていう理由が絶対にあると思うんですよね。気を遣っているとかそういうんじゃなくて、もう自然とデクのそばにいる。結果として一番デクを支えられる存在になっているのがかっちゃんで、それがすごくいいなって思いました。その不器用さも含めて、デクとの関係性の深さが伝わってくる。

デク単独戦闘と、かっちゃんだけが分かっていること

戦闘は、実質デクが一人で死柄木と向き合う形になります。

かっちゃんはそこで、自分がこの戦闘についていけないことに気づく。そして同時に、デクが「ここで自分が倒すしかない」と思い込み、周りが見えなくなっていることにも気づいている

これ、本当に重要なポイントだと思うんです。

事実、死柄木とタイマン張って相手ができる状態なのはデクだけ。でも、デクは消耗していて、このままじゃ負ける。かっちゃんはそのことをちゃんと理解している。

なぜかというと、デクへの償いの気持ちから、ワンフォーオールの秘密を知ってからデクの特訓にずっと付き合ってきたから。だから、身近でデクの成長を感じて、今の力をしっかりとわかっている。デクがどこまでできて、どこから無理をしているのか。それを誰よりも理解しているのがかっちゃんなんですよね。

だからこそ、「このままデクに任せっきりじゃダメだ」ということも、一番理解できていたと思う。

そしてここでかっちゃんがすごいのは、強気に単身突っ込んでいくことをしなかったところ

昔のかっちゃんなら、「俺が倒す!」って突っ込んでいったかもしれない。でも今のかっちゃんは違う。エンデヴァーや轟に頼んで、自分の力に驕らず、周りの状況を冷静に判断して、勝つための指示まで出している

これは本当に成長だと思います。自分の限界を認めること、周りを頼ること、そして全体を見て戦うこと。それができるようになったかっちゃんは、もう立派なヒーローなんですよね。

爆豪勝己:ライジング

連携で死柄木にダメージは与えるものの、倒れることはない。

そして隙を突いて、死柄木がデクにダメージを与えそうになった瞬間──

考えるより先に、かっちゃんの体が動いていた。

この流れからの「爆豪勝己:ライジング」は、もう文句なしに激アツ展開。

「考えるより先に動いていた」という状態は、かつてかっちゃんがヘドロに襲われた時のデクの状態と全く同じ。あの時、デクは個性もない、勝算もない、それでも体が勝手に動いて、かっちゃんを助けようとした。その姿を見て、オールマイトはデクにヒーローの素質があると認めました。

その行動を、今度はかっちゃんがする。

体が勝手に動いて、デクを庇う。頭で考えるより先に、本能が反応している。これこそがヒーローの本質で、かっちゃんはついにそこに到達したんだと実感できる瞬間でした。

かつてデクから受け取ったもの──ヒーローとしての在り方、誰かを救いたいという純粋な想い──を、今度はかっちゃんがデクに返している。二人の関係性が、完全に対等なものになった瞬間でもあると思います。

オールマイトが認めた「ヒーローの素質」を、かっちゃんも手に入れた。それも、誰かに教わったわけでもなく、自然と、本能として体が動く。これ以上にヒーローらしい瞬間ってないと思うんですよね。

そしてデクに向けて言う。

「一人で勝とうとすんな」

これは、まさにかっちゃんの成長が凝縮されたセリフだと思います。

昔のかっちゃんは、自分が他の人よりも強い個性だったこともあり、対等な関係を築けず、周りの人を信用できなかった。自分一人で勝つのが強さ、そう思い込んでいた。

でも雄英に入って、強い人にもたくさん出会った。1年A組の同級生もそうだし、ベストジーニストやエンデヴァー事務所でインターンをしたことで、実際にプロヒーローの活動もヒーロー目線で見ることができた。自分以外の人も信用できるし、強くて助けてくれる存在であることを知った。仲間を信じること、周りを頼ること、それがどれだけ大切かを学んだ。

そして何より、自分一人で抱え込まなくていいんだということに気づいた。仲間を信じること、周りを頼ること、それは弱さじゃなくて、むしろ強さなんだと。

このセリフは、デクに向けて言っているようで、実はかっちゃん自身が乗り越えてきた葛藤そのものなんですよね。「一人で勝とうとしていた」のは、かつての自分。

だから、デクにもそれを伝える。

今同じ状態にあるデクに、本気で伝えたかったんだと思います。成長したからこそ出た言葉であり、デクへの信頼でもあり、仲間としての対等な関係性を示す言葉でもある。この展開が本当に熱い。

ただ正直に言うと、初めて見た時は、刺された衝撃の方が大きくて。「え、大丈夫なのこれ?」みたいな不安の方が大きくて、成長エモいとか全然思えなかったんですよね。でも、後から見返してめちゃくちゃいいシーンだなと思いました。かっちゃんの成長の集大成であり、デクとの関係性の深さを象徴するシーン。何度見ても泣けます。

その後と、ヒーロー名「ダイナマイト」

話数的にはまあまあ後、ヒロアカの世界の時間軸では少し経ってからなんですが、かっちゃんが普通に動いててびっくりしました。あんなに刺されたのに!?って。

次の大きな登場シーンは、ベストジーニストが戦場に到着した時

ジーニストの事務所でインターンをしていた際、ヒーロー名を聞かれたけどまだ決まってなくて保留にしていたかっちゃん。その後ジーニストが行方不明になったこともあり、決めた名前を誰にも言わずにいました。

そのヒーロー名を、ジーニスト復活のこのタイミングで初めて公表する

「ダイナマイト」

最初に教えるのはジーニストって決めていて、誰にも言ってなかったところが本当に可愛い。ジーニストへのリスペクトと信頼が感じられてとてもいい。

そして何より、オールマイトリスペクトの名前なのも良いんですよね。

雄英に入るまでは、「自分が一番」って思っていたかっちゃん。でも雄英で「自分よりすごい人がいっぱいいる」と知って、プロヒーローへのリスペクトの気持ちを持てるようになった。生意気に見えるかもしれないけど、ヒーローの卵として過ごす中で、ちゃんと尊敬の念を持てるようになっているところが好きです。

お世話になったベストジーニストに最初に報告する、その筋の通し方も含めて、かっちゃんの人間としての成長を感じられるシーンでした。

まとめ

異能解放戦編のかっちゃんは、

  • 言葉は荒いけど行動は完全にヒーロー
  • デクの力と限界を誰より理解している
  • 自分を過信せず、周りを頼れるようになった
  • 仲間を信じることを覚えた
  • 本能で誰かを守れる存在になった

その全部が自然に描かれています。

爆豪勝己というキャラが、「強い」だけじゃなく「ヒーローになった」と実感できる章だと思います。

戦闘力や個性の強さだけじゃなく、心の成長、仲間との関係性、ヒーローとしての在り方。その全てが詰まった、かっちゃんファンにとっては涙なしには見られない章でした。

次回は、さらにその先の展開について語っていく予定です。お楽しみに!

 

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