はじめに
前回の記事では、ステイン編から仮免試験までを振り返りました。
今回は、その後のデクとかっちゃんの決闘について語っていきます。
この編は、**デクが初めてかっちゃんと本音でぶつかり合う、最も重要なエピソード。**何度見ても胸が熱くなります。
※この記事は前回の続きです。まだ読んでいない方はこちらから!
▶ 【僕のヒーローアカデミア】緑谷出久の魅力を語る|ステイン編から期末試験を解説※途中ネタバレあり
※この先、ネタバレを含みます。
仮免取得後――でも、心の奥に残る”もやもや”
仮免試験を突破して、デクはまた一歩前に進んだ。
シュートスタイルを確立して、自分なりの戦い方も見つけた。オールマイトから「次は君だ」って託された未来に向けて、デクは確実に成長してる。
でも――。
心の奥底には、ずっと引っかかってるものがあった。それは、かっちゃんのこと。
林間学校で、目の前でかっちゃんを助けられなかったこと。幼馴染に個性のことを隠し続けていること。そして何より、かっちゃんへの複雑な感情。
嫌いなはずなのに、意識してしまう。勝ちたいって思う時、無意識にかっちゃんをイメージしてしまう自分。
この”もやもや”を、デクはずっと抱えてた。
そんなある日の夜――かっちゃんから呼び出される。
「俺と戦え、デク」
今までと違う、真剣な目をしたかっちゃん。その表情を見た瞬間、デクは悟った。
――ああ、もう逃げられない。
この夜、デクはやっとかっちゃんと本音で向き合うことになる。
第二戦に至るまで:デクが抱えていた罪悪感
目の前で助けられなかった悔しさ
林間学校でのマスキュラー戦。こうたくんを助けることはできたけど、その代償として体はボロボロになった。
かっちゃんが狙われてることを知って、必死に駆けつけた。でも、手の届く距離にいたのに、助けられなかった。
目の前でかっちゃんが連れ去られる瞬間。あの時のデクの表情は、今までで一番痛かった。
デクはずっと、この悔しさを抱えてたと思う。「もっと早く動けてたら」「もっと強ければ」って。
幼馴染に隠し事をしている罪悪感
そして、デクの中にはもう一つの罪悪感があった。
オールマイトから個性をもらったこと。これを、かっちゃんには詳しく伝えてなかった。
入学直後の戦闘訓練の後、デクはかっちゃんに**”人からもらった個性”**だと伝えた。でも、その詳細は言えなかった。誰から、なぜもらったのか――それは言えなかった。
幼馴染だからこそ、嘘をついてるような感覚が耐えられなかった。正直でいたい――それがデクのヒーローらしさなのに、かっちゃんにだけは隠し事をしてる。
この罪悪感が、ずっとデクの中にあったと思う。
かっちゃんの様子がおかしいことに気づいていた
神野事件以降、かっちゃんの様子がおかしいことに、デクは気づいていたはず。
いつもの強気な態度じゃない。どこか、思い詰めてるような。
なんとなく、デクがオールマイトから個性をもらったということを察してるんじゃないかって。
でも、デクからは言い出せなかった。どう言えばいいのか、わからなかった。
決闘の申し込み:「受け止められるのは自分だけ」
そんなある日の夜、かっちゃんから呼び出される。
「俺と戦え、デク」
この場面のかっちゃんは、今までの強気な態度とは全く違う。真剣に、必死に、デクに頼んでいた。
「デクの何がオールマイトに個性を譲渡させたまでしたのか、確かめさせてほしい」
この言葉を聞いた時、デクは迷わなかった。
その思いを受け止められるのは自分だけだと、デクは思った。
幼馴染だから。ずっと一緒にいたから。かっちゃんの本音を受け止められるのは、自分しかいない。
そして、デク自身もかっちゃんと向き合わなきゃいけないと思っていた。この罪悪感を、ちゃんと清算したかった。
だから、デクは戦うことにした。
戦闘:幼馴染だからこそ、わかってしまう複雑さ
前回とは違う、対等に向き合える自分
かっちゃんと直接戦うのは入学直後の戦闘訓練以降2回目。
でも前回とは全然違う。前回はデクが恐怖心で萎縮してたけど、今回はかっちゃんに向き合って戦えるようになっていた。
成長した自分を、かっちゃんに見せたかった。そして、しっかり勝ちたいという気持ちも持ってる。
この”勝ちたい”って気持ち、デクにとっては珍しい感情だと思う。デクはいつも”助けたい”が先に来るヒーロー。でも、かっちゃんに対してだけは、**”勝ちたい”**って思う。
かっちゃんの本音を聞いて
戦いの中で、かっちゃんが本音をぶちまける。
「俺が弱かったから攫われて、俺のせいでオールマイトが引退した」
「なんでデクなんだ、俺は何が足りなかったんだ」
この言葉を聞いた時、デクは何を思ったんだろう。
かっちゃんが自分を責めてること。オールマイトの引退を、自分のせいだと思ってること。
**デクはずっと、かっちゃんを助けられなかったことを悔やんでた。**でも、かっちゃんもずっと苦しんでたんだって、この時初めてわかったんじゃないかな。
幼馴染だから、気づいてあげられなかったことが悔しかったと思う。
「勝ちのイメージがかっちゃん」――デクの本音
そして、デクも本音をぶつける。
「オールマイトよりも身近な憧れの存在だったからこそ、嫌なことをされても心の底から嫌うことができなくて意識してしまう部分があった」
「勝ちたいという気持ちが強くなる時、嫌いなはずなのに口が悪くなってしまうのは、勝ちのイメージがかっちゃんだから」
このセリフ、デクの中の複雑な感情が全部詰まってると思う。
デクにとって、オールマイトは”憧れのヒーロー”。遠くにいる、目指すべき存在。
でも、かっちゃんは”勝ちたい相手”。幼い頃からずっと見てきて、ずっと憧れて、ずっと追いかけてきた相手。
嫌なことをされても、嫌いになれない。
勝ちたいって思う時、無意識に口調がかっちゃんに似る。
デクがかっちゃんに抱いてる気持ちって、単純な憧れでも嫌悪でもない。もっと複雑で、もっと近い。
幼馴染だからこその、特別な感情。
これを、やっと言葉にできた。
決着:負けたけど、デクは前に進めた
結果はかっちゃんの勝ち
この時の決着はかっちゃんの勝ち。
でも、デクは負けたことを悔しがってなかったと思う。それよりも、本音をぶつけ合えたことの方が大きかった。
幼馴染であるかっちゃんに隠し事をしている罪悪感が、ここで晴れた。
目の前で助けられなかった悔しさも、かっちゃんと向き合うことで少し軽くなった。
デクが得たもの:かっちゃんと話せる関係
この戦いの後、2人の関係は確実に変わった。
今まではぎこちなくて、まともに話せなかった。デクはかっちゃんに遠慮してたし、かっちゃんはデクを見下してた。
でも、この夜に本音をぶつけ合ったからこそ、お互い話しやすくなった。
デクにとって、これがめちゃくちゃ大きかったと思う。
かっちゃんは、デクにとって恐怖であり憧れであり、一番身近なライバル。その相手と、やっとまともに向き合える関係になった。
オールマイトの言葉:デクが目指すべきヒーロー像
「どっちもヒーローに必要なもの」
戦いの後、オールマイトが2人に言った言葉。
「デクの『助けたい』って思いと、かっちゃんの『勝ちたい』って思いは、どっちもヒーローとして必要なもの」
デクはずっと、”助けたい”を優先してきた。勝てなくても、誰かが困ってたら体が動く。それがデクのヒーロー性。
でも、かっちゃんの”勝ちたい”も、ヒーローには必要。どんな相手でも、絶対に負けたくない。その強さがなきゃ、誰も守れない。
デクはかっちゃんから”勝ちたい”を学んで、かっちゃんはデクから”助けたい”を学ぶ。
お互いのいいところを吸収し合えたら、最強のヒーローになれる。
オールマイトのこの言葉を聞いて、デクは自分が目指すべきヒーロー像が少し見えたんじゃないかな。
この戦いの意味:デクにとって、かっちゃんは特別
幼馴染だからこその、特別な関係
入学直後の戦闘訓練では、デクはかっちゃんに恐怖心を持ってて、まともに向き合えなかった。
期末試験では、嫌々ながらも協力したけど、まだ噛み合ってなかった。
でも、この第二戦でやっとデクはかっちゃんと本音でぶつかり合えた。
幼馴染だからこその複雑な感情。嫌いなはずなのに意識してしまう気持ち。勝ちたいと思う時、無意識にかっちゃんをイメージする自分。
これ全部を、やっと言葉にできた。
デクが前に進むために必要だった戦い
この戦いがなかったら、デクはずっと罪悪感を抱えたままだったと思う。
かっちゃんに隠し事をしてること。助けられなかったこと。かっちゃんへの複雑な感情。
全部が、この夜に清算された。
デクが前に進むために、絶対に必要だった戦い。
そして、この戦いがあったから、その後の2人の関係が生まれた。
後編のまとめ:デクがかっちゃんと本音で向き合えた夜
デクVSかっちゃん第二戦は、デクにとって特別なエピソード。
派手な戦闘シーンがあるわけじゃない。誰かを助けるために戦ったわけでもない。
でも、幼い頃からずっと抱えてきた、かっちゃんへの複雑な感情と向き合った夜。
「勝ちのイメージがかっちゃん」
このデクの言葉が、2人の関係の全てを表してると思う。
オールマイトが言っていたように、デクの「助けたい」って思いと、かっちゃんの「勝ちたい」って思いはどっちもヒーローとして必要なもの。
2人の関係が好転して、お互いのいいところを吸収し合える関係になった。
ここから、デクとかっちゃんの本当のストーリーが始まったんだと思う。
ステイン編で状況判断を学び、マスキュラー戦で限界を超え、神野事件で覚悟を託され、仮免試験で自分のスタイルを確立し、そしてかっちゃんと本音でぶつかり合った。
ここから先のデクは、もっと強くなる。かっちゃんと一緒に。
続きもお楽しみに!


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