はじめに
前回の記事では、デクとかっちゃんの第二戦について振り返りました。
今回は、その後のナイトアイ事務所インターン編(死穢八斎會編)について語っていきます。
この編は、**デクが”諦めない”を極限まで体現した、最も感動的なエピソード。**えりちゃんとの出会い、ミリオの覚悟、そしてデクの”余計なお世話”――何度見ても涙が止まりません。
※この記事は前回の続きです。まだ読んでいない方はこちらから!
▶【僕のヒーローアカデミア】緑谷出久の魅力を語る|かっちゃんとの決闘を解説※途中ネタバレあり
※この先、ネタバレを含みます。
インターン編の開始――デクが学ぶべきこと
かっちゃんとの決闘を経て、デクは少し前に進めた。
でも、まだまだ未熟。もっと強くならなきゃいけない。もっとヒーローとして成長しなきゃいけない。
そんなデクが向かったのが、ナイトアイ事務所。
この章は、**デクが”ヒーローとしてどう成長していくのか”がギュッと詰まっている。**それぞれの行動に理由があって、心情も丁寧に描かれていて、読めば読むほど刺さるところが多い。
ナイトアイ事務所へ――笑えと言われる辛さ
まず、ナイトアイ事務所へ向かうデク。
ここ、最初から空気がちょっとキツい。ギャグを求められてる感じとか、そもそも**「認められてない前提」で接されるあの雰囲気がしんどい。**
デクが必死にやってるのに、全部否定的なフィルターを通して見られてしまっている感じ。
ただ、サー側の気持ちも分かる。オールマイトの未来を見て、ずっとしんどい時間を過ごしてきたサーが、彼の後継候補としてミリオを推していたのも自然と言えば自然。
だからこそこのシーンは、デク・サー・ミリオそれぞれの立場が全部分かってしまって、複雑さの塊みたいになっている。
ミリオという存在の大きさと、デクの立ち位置
事務所の空気を一気に明るくしてしまうミリオ。
自然と周りを引っ張っていけるし、前向きさや余裕があって、サーが”理想のヒーロー像”として考えるものにかなり近い。経験値があるから動きにも自信があって、見ていて気持ちがいいタイプ。
一方デクは、まだヒーローとして未熟な部分も多い。
でもその未熟さも含めて、まっすぐで、「頑張ってほしい」「応援したい」と思わせる力がある。
ミリオみたいにその場を明るくするタイプではないけど、デクは”その必死さが人を動かす”タイプなんだと思う。
2人は同じ方向――誰かを救うこと――を目指してるけど、それぞれに違う持ち味があるからこそ、並んだときにお互いが引き立つ。
えりちゃんとの遭遇――2人の”選択”
パトロール中、デクとミリオは偶然えりちゃんと遭遇する。
ここ、何回読み返しても本当に苦しい。
デクは戸惑いが露骨に出ていて、助けたいって気持ちがそのまま表情にも出る。
一方でミリオは、作戦を全体で成功させることが最終的にえりちゃんを助けることになると判断して、あえてその場は引くという選択をした。
どちらが正しいっていう話じゃなくて、“経験の差からくる判断”と”衝動的な優しさ”の違いが自然に表れているシーン。
2人とも、結局は同じ方向――えりちゃんを助けること――を一番に考えている。
合同作戦開始――あまりに残酷な真実
死穢八斎會に対して合同作戦が始まる。
えりちゃんが置かれていた状況を知るほどに、デクたちが抱く罪悪感や自責の気持ちが深くなる。あの時どうにかできなかったのか、とか、助けられたかもしれない、とか。
でもこれは結果論でしかないからこそ、「次こそ絶対に」と強く誓いながら進んでいく感じが刺さる。
デクVSオーバーホール――”諦めない”の極限
ミリオの覚悟と、デクの怒り
仲間のサポートでオーバーホールのもとへ辿りつくと、そこにいたのは、えりちゃんを守るために限界まで戦ったミリオ。
この時点で胸が締めつけられるし、ここまで命を張って戦ってくれたんだと思うと胸がギュッとなる。
さらにミリオが個性消失弾を撃ち込まれたこと、サーまで重傷を負ったことで、デクの中の怒りが噴き上がるのが分かった。
状況は最悪で、残されたデクが、オーバーホールと正面から向き合うしかない状況。正直デクが押されっぱなし。でも引くなんてことは1ミリも考えていないところは本当に助けたい、勝ちたいという思いが大きいからだと思う。
えりちゃんの選択と、デクの言葉
そんな中でえりちゃんは、”自分のせいでみんなが傷つく”と思ってしまい、オーバーホールの言葉に誘導されて元へ戻ろうとしてしまう。
この選択をしてしまう状況が本当に見ていてつらい。
それでもデクは諦めない。
**余計なお世話だとしても、泣いているから助けたい。誰も死なせないと言う。**まっすぐで、それを聞いているえりちゃんにも思いが届いていると思うけど、未来が見えているサーにもデクのあきらめない思いが届いているのがあつい。
えりちゃんを再び地獄に戻さないために、何度でも手を伸ばす。
そして、自分のためにここまで戦ってくれた人たちの想いを見て、えりちゃんが**”助からなきゃいけない”と初めて自分からデクの腕に飛び込む。**
ミリオが守り続けた想いごと、デクが受け継いだみたいでここが胸にくる。
「優しい個性だ」――デクの気遣い
そのあと、巻き戻しの個性があったとしてもえりちゃんを離すことは絶対にせず、抱えながら戦う。きっと前に遭遇したときに助けられなかったことを悔やみ続けていたから。
またこの時のデクが超優しい。
えりちゃんは自分の個性は呪われてると言われ続けてきた。だけどデクが、足が折れた瞬間に個性によって巻き戻したことに対して**「優しい個性だ」**という。
これは泣く。
いちいち優しい考え方ができて、それをちゃんと伝えるところが本当にデクのいいところだし魅力。
そのうえで、**「力を貸してほしい」**と言ったのが本当に優しい。
**”頼らせる”んじゃなくて”頼る”。**えりちゃんに「負担になってる」なんて絶対思わせない、無意識かもしれないけど、デクの気遣いが丸ごと詰まった一言。
勝つために――言葉遣いまで変わるデク
ここからデクの気持ちが一気に変わる。
助けたいだけじゃなくて、**勝たなきゃ救えないって覚悟に一段階ギアが入る感じ。**焦りや恐怖じゃなくて、”勝つことに集中してるデク”になる。
そして、言葉遣いがいつもより強くなる。
これがまたいい。
強い時のデクは、ちょっとかっちゃんの影響が出る。魂で言ってる感じの強さ。**”絶対に倒す”って気持ちが言葉の端々ににじんでて、**普段の穏やかなデクと違う瞬間。
えりちゃんを腕に抱えたまま空中戦を繰り広げるデクの姿が、“諦めない”をそのまま体現していて、本当に胸に刺さる。
助けたい想いと、勝ちたい意志が両方全開になって、この時のデクって本当にヒーローそのものなんだよね。
ワンフォーオール100%のデクは本当に強かった。
まとめ:デクの”諦めない”が、えりちゃんを救った
ナイトアイ事務所インターン編は、デクの”諦めない心”が極限まで試されたエピソード。
ミリオの覚悟、サーの想い、えりちゃんの苦しみ――全てを背負って、デクは戦った。
「優しい個性だ」
「力を貸してほしい」
この2つの言葉に、デクの全てが詰まってると思う。
助けたい想いと、勝ちたい意志。どっちも全力で、誰も諦めない。
それが、緑谷出久――デクというヒーローなんだよね。
デクの成長はまだまだ続く。次はどんな壁にぶつかって、どう乗り越えていくのか――。
続きもお楽しみに!


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