はじめに – このキャラクターについて
名前:爆豪勝己(ばくごう かつき)
個性:爆破
所属:雄英高校ヒーロー科1年A組
関係性:主人公・緑谷出久(デク)の幼馴染
特徴:勝ちへの異常なまでの執着心、圧倒的な戦闘センス
『僕のヒーローアカデミア』に登場する爆豪勝己――通称かっちゃん。
最初の印象は“ただの乱暴者”。でも、彼を追い続けるうちに見えてくるのは、恐れ・焦り・努力・成長という人間らしさだった。
この記事では、雄英入学前から仮免試験後のデクとの決闘まで、爆豪勝己の“心の変化”を徹底的に語っていく。
なぜこのキャラクターを語りたいのか
正直に言うと、最初は好きにならないだろうなと思っていた。
口が悪くて、攻撃的で、周りを見下すような態度。主人公に対する扱いも酷い。暴力的で、傲慢で、主人公をいじめていた過去もある。
でも、物語を追っていくうちに気づいた。この粗暴な態度の裏に、すごく人間臭い感情が隠れていることに。
プライドの高さの裏にある恐れ。強がりの裏にある不安。勝ちへのこだわりの裏にある、誰にも負けたくないという必死さ。
そういった複雑な感情が少しずつ見えてくると、気づいたら完全に心を掴まれていた。彼のストーリーを追っていくと、その奥深さに引き込まれてしまうんだ。
このキャラクターの何が魅力なのか
一言で言うなら、ギャップだと思う。
表面的には乱暴で、力任せで、頭より先に手が出るタイプに見える。でも実際は違う。
戦闘では冷静に状況を分析し、相手の能力を瞬時に把握して対策を立てる。繊細に能力をコントロールして、味方に攻撃が当たらないよう調整する。勉強もでき、大体のことは器用にこなす。完璧主義でストイック。
この「荒っぽい言動」と「繊細で頭が切れる」というギャップが、たまらなく魅力的なんだ。
そして何より、人として成長していく姿が圧倒的に魅力的だ。
最初は誰も認めず、自分が一番だと思い込んでいた。でも様々な経験を通して、少しずつ周りを認め、対等な関係を築けるようになっていく。
その成長過程を見ているのが、本当に楽しい。
この記事で語りたいこと
この記事では、雄英入学前から仮免試験後のデクとの決闘まで、かっちゃん(爆豪勝己の愛称)の魅力を順を追って語っていきたい。
特に注目してほしいのは、彼の「心の変化」だ。
表面的な言動は相変わらず荒っぽいままだけど、その裏にある感情や考え方が少しずつ変わっていく。その繊細な心理描写が、このキャラクターの最大の魅力だと思っている。
ネタバレを含むので、まだ本編を見ていない方は、ぜひ先に作品をチェックして、このキャラクターの成長を、自分の目で確かめてほしい!
※この先、ネタバレを含みます。未読の方はぜひ本編をチェックしてからお読みください!
まだ『僕のヒーローアカデミア』を読んだことがない方は、まずこちらの記事をチェック! ▶ 【僕のヒーローアカデミア】あらすじと魅力を徹底解説!初心者向けガイド
本編を見た方は、ぜひこのまま読み進めてください。このキャラクターの成長を、一緒に振り返りましょう
雄英入学前 – 虚勢の裏にあったもの
周りから天才と言われ続け、調子に乗っていた少年時代。無個性だったデクのことを見下していたのは事実だ。でも、ただそれだけじゃなかった。
力もないのに、自分の身を顧みず人を助けようとするデク。その姿に、かっちゃんは「怖い」と感じていた。それを認めたくなくて、その恐れを否定するために、デクをいじめたり遠ざけようとしていた。すべては恐れを隠すための虚勢だったんだ。
入学後、戦闘訓練 – 初めて砕かれたプライド
雄英に入学してからの大きな衝撃。無個性だと思っていたデクが個性を持っていることを知った。
入学早々の戦闘訓練。内容は、制限時間内に目的物(核兵器に見立てた物)を守り抜く側(ヴィラン役)と、それを処理するために奪取する側(ヒーロー役)に分かれての対決だった。かっちゃんはヴィラン役として、デクとの直接対決を望んでいた。意地でもデクと戦って勝ちたいと思っていた。
しかしデクは違った。デクはかっちゃんとの戦闘で勝つことではなく、訓練で勝つことを優先した。結果的にかっちゃんは訓練に負けた。タイマン勝負ではなかったけれど、実質的にデクに負けたのと同じだった。
ここで見せたかっちゃんのギャップがすごくいい。すごくキレているのに、繊細に個性をコントロールしている。言葉は荒いが戦いは冷静なんだ。そして、デクだけじゃなく他の同級生にもすごい人がいることを知って、またプライドが砕かれる。
訓練後、デクから「人からもらった個性」であること、そして「かっちゃんを超える」という宣言を聞かされる。その時に出てしまった本心。他の人をすごいと思ったこと、自分の訓練での行動が不適切だったこと、結果としてデクに負けた悔しさ。だからこそ、雄英で1番になること、オールマイトを超えることを宣言した。
憧れのオールマイトを前にしても態度が変わらない、媚びないところが本当にいい。泣いているのも、プライドがズタズタで感情の行き場がなくなっていたからだと思う。
救助訓練(USJ) – 冷静な観察眼
ヴィラン連合による襲撃事件。USJでの救助訓練中、敵に襲われたA組の生徒たちは散り散りになってしまう。
かっちゃんはあまり目立ったシーンはなかったものの、ここで初めて切島とペアになった。この後からはこのペアをよく見ることになるけど、この時がきっかけだったなと思う。
敵を観察する目があり、案外頭が切れて冷静。切島から見て印象が変わったんだろうなと思う。このエピソードではそんなに目立っていないけど、彼の能力の高さは確実に示されていた。
体育祭 – ストイックな完璧主義者
体育祭はヒロアカの世界でいうオリンピックのような存在だ。全国的に注目されていて、ヒーローとしての将来が拓ける貴重な場となっている。
体育祭前には、A組を視察や興味本意で見に来る人が多くいた。そんな中かっちゃんは他の人には目もくれず、1位になる覚悟を持っているようだった。実際、選手宣誓で1位になることを宣言している。これも自分を追い込むための覚悟の表れ。勝ちへのこだわりがストイックすぎる。
そしてここで新たな事実が判明する。かっちゃんは入試1位だった。ちゃんと頭もいいところが好きだ。
最初の障害物競走ではそこまで目立たなかったものの、次の騎馬戦では、個性をあまり把握していない状態から的確に把握して扱い、やられたら徹底的にやり返していた。完璧主義でストイックで勝ちにこだわる姿勢が見えて良い。
そして決勝トーナメントのお茶子戦。ここでもかっちゃんはちゃんと警戒している。抜け目ない。調子に乗らず向き合う姿勢は、雄英に入っていろんな人を見たからこそ、また絶対に勝ちたいと思うからこその行動だろう。成長している。
また、この体育祭でコスチュームは自分の弱点を補うように作成していることも判明した。自分の個性への理解をしっかり反映している。
かっちゃんは個性が強いけど、それにかまけず「なんでもできるわけじゃない」と理解しているからこそ、戦い方も工夫しているし、相手の観察もしてちゃんと勝っている。普段の素行的には大雑把で力任せなイメージになると思うけど、本気で勝とうとするからこそちゃんと頭を使っている。このギャップがかっちゃんの魅力だと思う。
期末試験 – 初めての協力
1学期の締めくくり、期末試験。筆記と実技の両方が課される。
期末試験前、アニメでは少しあった、かっちゃんが切島に勉強を教えているシーンがある。かっちゃんの勝ちにこだわる姿勢とか、冷静さと潔さも持っているところに切島は惹かれたんじゃないかな。このペアいいよね。
そして実技試験。デクとかっちゃんがペアで、対戦相手がオールマイトという組み合わせになった。この試験で、2人は初めて協力したんじゃないかと思う。
最初はデクと協力するくらいなら負けた方がマシだという、なんともかっちゃんらしくない発言をしていたけど、勝ちたいって気持ちはちゃんとある。だからこそデクと協力したんだ。
オールマイトも言っていたけど、お互いの今までの関係から、どうやって接したらいいかわからなくなっている。今更仲良くやろうとするのも気まずくて拗れている。デクからしたら、かっちゃんに嫌な気持ちを抱くのも当然だけど、身近でずっと見てきたからこそ憧れの存在でもある。かっちゃんからしたら、昔から少し怖い存在だったデクがどんどん成長しているのを感じて、より恐れる気持ちが大きくなっている。ここで自分から歩み寄るのは、デクのことを認めることになるから自尊心が邪魔してできない。
もどかしい関係で、すぐに問題が解消するわけじゃないけど、初めて協力できたのは2人にとってすごく良かったことだと思う。
最後に
入学直後から全力でぶつかっていく姿勢や、強さに対するストイックさはずっと変わらないけれど、
その奥に少しずつ芽生えている揺らぎや葛藤みたいなものが、期末試験あたりからちらっと見え始めてくる。
まだこの時点では「爆豪勝己=暴力的で強いだけ」という印象の読者も多いけれど、
実はこの後、かっちゃんの魅力は一気に深くなる。
彼の本当の“良さ”が見えてくるのは、むしろここから。
続きの記事について
次の記事では、大きな転機となる 林間合宿〜神野事件 を中心に書く予定。
この期間のかっちゃんは、日常の中でふと見せる器用さや丁寧さ、
周りとの関わり方の変化、そして神野事件でのキレキレの言動やブレない芯――“爆豪勝己”というキャラクターの魅力が一気に開花する。
特に神野事件は、かっちゃんを語る上で絶対に外せない名シーンの連続。
ここから少しずつ、彼の内面が深く描かれ、好きになる人が一気に増えるポイントでもある。
この成長の始まりを、次の記事でしっかりまとめていきます。
※次回記事は近日公開予定です。お楽しみに!


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