弱くても、頭で勝つ。それが三雲修。
B級ランク戦では、修の「頭脳と胆力」が最も鮮やかに光る。戦場を俯瞰し、戦況を動かす——それが修の真骨頂だ。トリオン量は最低でも、戦術眼と判断力で勝ち筋を作る。その姿に、何度も胸が熱くなった。
今回の記事では、B級ランク戦を通じて見える**「三雲修」という指揮官の成長**を深掘りしていく。それぞれの試合の詳細は別途記事で書く予定だけど、ここでは修の視点から、彼の成長の軌跡を追っていきたい。
その中でも、ROUND8はぜひ読んでほしい。
チームを率いる修の覚悟、仲間との信頼、そして積み重ねてきた戦術のすべてが詰まっている。
まさに“頭で勝つ”修の本質が現れた試合だ。
- 【ネタバレ注意】
- ROUND2:荒船隊・諏訪隊戦——地形を制して思い通りに動かす
- ROUND3:鈴鳴第一・那須隊戦——対応する側の最善
- 二宮さん訪問——遠征部隊に選ばれたら
- 修の成長編:ボーダーの”優しさ”に支えられて
- ROUND4:二宮隊・影浦隊・東隊戦——痛感した限界と、そこからの決断
- ROUND5:香取隊・柿崎隊戦——新しい戦い方の確立
- ヒュースを玉狛第二に入れる——中学生離れした交渉力
- ROUND6:生駒隊・王子隊戦——チーム全体の成長
- ROUND7:影浦隊・東隊・鈴鳴第一戦——ヒュース加入の初陣
- ROUND8:二宮隊・生駒隊・弓場隊戦——最高の試合
- 修の本質:弱さを前提に戦う
- まとめ:意思と戦略で戦う主人公
- もっとワールドトリガーを楽しみたい方へ
- 続きの記事もお楽しみに!
【ネタバレ注意】
ここから先は、B級ランク戦の具体的なネタバレを含む。未読の方は、まず作品を楽しんでほしい。
前編記事(大規模侵攻まで)をまだ読んでない方は、こちらもどうぞ。
→ 三雲修 徹底考察|「持たざる者」が信念を貫く
ROUND2:荒船隊・諏訪隊戦——地形を制して思い通りに動かす
試合概要
対戦相手
- 諏訪隊:中距離メインの火力重視チーム
- 諏訪洸太郎(ガンナー)、堤大地(ガンナー)、笹森日佐人(アタッカー)、小佐野瑠衣(オペレーター)
- 荒船隊:3人全員がスナイパーのチーム
- 荒船哲次(スナイパー・アタッカー)、穂刈篤(スナイパー)、半崎義人(スナイパー)、加賀美倫(オペレーター)
マップ:市街地C(坂道と高低差のある地形)
玉狛第二の初陣——修の凄さが詰まってる
玉狛第二の初陣。この試合、初戦にも関わらず修の凄さが詰まってる。
修は地形戦を制して、相手を思い通りに動かした。遊真という絶対的エースと、地形を変えられる千佳を効果的に使い、修自身はポジショニングで相手の逃げ場を潰す——この戦い方が、本当に鮮やか。
**遊真のポテンシャルを最大限に引き出す指揮。**修よりトリオン量も戦闘能力も上の隊員ばかりなのに、遊真のすごさをしっかり認識して、有利に戦える場面を整えているのがまずすごい。
そして修は、ログを分析し尽くして最適解を導き出し、その通りに試合を運んだ。チーム戦初めてで、地形で勝ち筋を絞って相手を動かそうって思う発想も、それを実行できるのも素晴らしい。戦闘経験がほとんどない修が、ここまでの戦術を組み立てられるのは、本当に天才だと思う。
ROUND3:鈴鳴第一・那須隊戦——対応する側の最善
試合概要
対戦相手
- 鈴鳴第一:エースを中心に支えあうバランス型チーム
- 来馬辰也(ガンナー)、村上鋼(アタッカー)、別役太一(スナイパー)、今結花(オペレーター)
- 那須隊:シューターを核に連携で魅せる知略チーム
- 那須玲(シューター)、熊谷友子(アタッカー)、日浦茜(スナイパー)、志岐小夜子(オペレーター)
マップ:河川敷(東のエリアと西のエリアが橋でつながっている)
天候:暴風雨
前の試合とは違う——対応する側の修
前の試合のように試合をコントロールすることは難しかった。だが、だからこそ**”対応する側の修”の真価が見える試合**だった。
前の試合では遊真が絶対的エースとして優位を取れていたけど、今回は違う。鈴鳴第一には村上鋼、那須隊には那須さんというエースがいる。しかも今回は那須隊にマップ選択権があって、玉狛第二は受け側。
今回の修は、「勝率の高い手」を選んだっていうよりも、相手の思い通りにさせないように立ち回っていたと思う。前回みたいに「思い通り」じゃなかったけど、それがリアルで良かった。
遊真を信じる——修の覚悟
この試合で印象的だったのは、西側の遊真、村上鋼、熊ちゃん、茜ちゃんの戦いで、遊真に東側のことを気にせずに戦っていいって指示したこと。
「エースに任せた玉狛」と、「エースを待った鈴鳴」——この対比が実際に漫画でも強調されている。
ここは、修の「遊真に頼って点を取るだけじゃだめだ」という思いと、試合前に遊真が村上鋼に個人ランク戦で負けてたからリベンジしてほしいっていう思いが入り混じった判断だったと思う。
修自身はチームのことを考えて行動しつつ、チームメイトのことも考えて指示を出してる——できた人すぎる……! 修はリーダー適任だよね。経験の有無っていうよりも判断力と仲間のことを思いやれる力みたいなのがリーダー向いてるなって思った。
東側での修の立ち回り
東側での修の立ち回りは、立川さん解説でも言っていたけど、自分じゃ那須さんに敵わないことを理解していて、鈴鳴も巻き込んでトリオン切れを狙ったのはすごいよね。
状況判断能力というか、色々イレギュラーな状況だったけど結果として勝ってる。この柔軟さが、修の強さだと思う。
二宮さん訪問——遠征部隊に選ばれたら
二宮隊戦の前、二宮さんが玉狛支部を訪れる。千佳のお兄ちゃんと鳩原さんのことを聞きに来た。
修は情報を求めたが、「どうせ遠征部隊に選ばれない」と言われ、情報を得られなかった。
そこで修は問う。「遠征部隊に選ばれたら、教えてくれますか」
二宮の答えは「選ばれたらな」。
この瞬間、修の中に**”二宮隊に勝ちたい”という明確な目標**が生まれたんだと思う。
二宮さん、敵には本意じゃなかったと思うけど、修の闘志にさらに火をつけてるし印象的なシーン。こういう何気ないやりとりが、修のモチベーションに繋がってるのが良い。
修の成長編:ボーダーの”優しさ”に支えられて
烏丸の紹介で、嵐山さんと出水にシューターの戦い方などを教えてもらえることになった。
まず言いたいのが——**ボーダーの人って、みんないい人すぎない?**ということ。
強くなりたいという思いを持つ人に、ちゃんと手を差し伸べてくれるのが本当に優しい。嵐山さんはまさに**”やさしさの塊”**だし、出水も修の成長を見据えて、唯我との戦いで経験を積ませてくれたのが印象的。
基礎的な部分をしっかり身につけるいい機会になったと思う。修自身も低姿勢で素直に受け止めているからこそ、教わる側として信頼されるんだよね。努力の姿勢に好感が持てるし、彼の”学ぶ力”がここで一段と磨かれた。
修が強くなろうとするのは、自分のためだけじゃない。チームのため、遊真のため、千佳のため。その想いが、周りの人たちを動かしてるんだと思う。
ROUND4:二宮隊・影浦隊・東隊戦——痛感した限界と、そこからの決断
試合概要
対戦相手
- 二宮隊:No.1シューターが率いるB級トップチーム
- 二宮匡貴(シューター)、犬飼澄晴(ガンナー)、辻新之助(アタッカー)、氷見亜季(オペレーター)
- 影浦隊:全射程対応可能な超攻撃型チーム
- 影浦雅人(アタッカー)、北添尋(ガンナー)、絵馬ユズル(スナイパー)、仁礼光(オペレーター)
- 東隊:育成と実戦を両立する戦術育成チーム
- 東春秋(スナイパー)、小荒井登(アタッカー)、奥寺常幸(アタッカー)、人見摩子(オペレーター)
マップ:市街地B(高低様々な建物が混在し、視線が通りにくい)
天候:雪
玉狛第二にとって最も過酷な試合
この試合は玉狛第二にとって最も過酷だった。相手はB級上位チームで、玉狛の戦い方も研究済み。序盤から修が狙われていた。
修は嵐山さんや出水に教えを乞い、自分で点を取れるよう努力していた。でも、上位勢には通じない現実を突きつけられる。
修が痛感したのは、**”遊真が強いだけでは勝てない”**という事実だった。
初っ端に何もできず落とされたのは、見ててもきつかった……。自分自身も強くならなきゃって感じて、それで行動し始めたタイミングだったからこそきついけど、現実的に考えるとそんなすぐに成長ってするものでもないから、そこをリアルに描いているのはさすがですよね。
風間さんの言葉——「隊長の務めを果たせ」
解説の風間さんが**「隊長の務めを果たせ」**と修に言ったのは、個人的にはとても優しい言葉だったと思う。
それをきっかけに、修はチームのために自分に何ができるかを真剣に考えるようになった。この二人は直接関わることはほとんどないけれど、風間さんは修に覚悟を与える存在で、静かに支えるような関係が印象的。
風間さんの言葉は、修にとって大きな転機になったと思う。
迅さんを勧誘——常識を越える覚悟
敗北の直後、風間さんの言葉を受けて、修は迅さんを玉狛第二に勧誘する。
普通なら思いつきもしないし、思いついたとしても実際に行動には移せない。でも修は「チームを勝たせたい」という一心で動いた。勝つためなら常識を越える覚悟の現れでもある。
このエピソードは、読者だけでなく作中のキャラたちからも「まじか!」と言われるほど、修のメンタルの強さが際立つシーン。
私にとっても、この場面が一番「修ってすごいな」と感じた瞬間だった。
日常にも通じる勇気
現実世界ではトリオン兵と戦うことなんてありえないけれど、修のように自分より上の立場の人に対して、断られる可能性の高いことでも自分の考えを正直に伝えることでメリットがあるかもしれないっていう場面は日常にもあると思う。
たとえ言っても断られるかもしれないし、言わなくても困らないなら、変な印象を与えたくないから「言わなくていいか」と逃げてしまいがち。
でも修はそこで逃げず、ちゃんと自分の思いを言葉にして伝えている。その勇気が本当にすごいし、心から尊敬する。
断られるとかどう思われるとか、そういうのを気にしない。ただ、チームのために必要だと思ったから行動する——それが修なんだよね。
ROUND5:香取隊・柿崎隊戦——新しい戦い方の確立
試合概要
対戦相手
- 香取隊:才能と衝突が共存する未完成チーム
- 香取葉子(オールラウンダー)、三浦雄太(アタッカー)、若村麓郎(ガンナー)、染井華(オペレーター)
- 柿崎隊:信頼で戦う堅実なチーム
- 柿崎国治(オールラウンダー)、照屋文香(オールラウンダー)、巴虎太郎(ガンナー)、宇井真登華(オペレーター)
マップ:工業地帯(高低差のある建物が多くあるマップ)
玉狛第二の新しい戦い方
ここでは玉狛第二の新しい戦い方が確立される。
修のスライダー、千佳のレッドバレット、それによる遊真の援護——木虎の助言が、修にとってのブレイクスルーとなった。木虎ほんとさすがすぎるし、本当にありがとう!
**「相手にデバフをかけ、味方にバフを与える」**ような戦い方。修だけだとしても、普通に戦えば勝てない相手に対し動きを妨害することができるので時間稼ぎもしやすくなっている。
エースをさらに強くするというこの発想の転換が、本当にすごい。修が即落とされないように立ち回りながら、遊真を強化する——チーム全体の最適化を図ってるし、個人単体の強さだけに頼らずチームとしての強みが出てきて、チーム戦としての面白さがより際立った!
そしてこの試合では**修が点を取れたのが嬉しい!**1人で香取隊を足止めして点を取れたのは本当に成長してて嬉しいし、相手のことを研究して、自分の策ががっちりはまって非の打ち所がない試合だった!玉狛応援してる身としては色々はまって嬉しい試合だった。
香取隊との比較——鏡のような関係
香取隊との比較構造も秀逸で、修と遊真の関係が葉子ちゃんと華ちゃんの関係と重なって見える。
葉子ちゃん目線で見た修は、だいぶ強そうに見えたよね(笑)。トリオン量とか経験とかでB級の中ではまだ弱いって評価かもしれないけど存在感あるし、本人強気だし、ブレないし、怖い。
あと若村目線の修もいい。自分たちは試合始まる前に言い合いとかしてたけど、試合で玉狛第二が作戦とか色々立ててきて工夫して勝ちにこだわってるところが垣間見えて——。
柿崎隊目線の遊真もあったし、この試合は玉狛第二目線より、相手側目線の玉狛が強いっていうのが分かって面白い。
この試合、だいぶ好き。
ヒュースを玉狛第二に入れる——中学生離れした交渉力
ネイバーであるヒュースを玉狛第二に加入させる許可を得る。ヒュースの目的は「アフトクラトルに帰国する」であり、ボーダーにアフトクラトルの情報は提供することはしないと言っていた。ボーダー側でヒュースを隊員として認めるメリットがないためだいぶ難しい交渉になる。
修のすごいところは、それでもアフトクラトルに行く(遠征する)という目的が一致してるなら可能性はあると言った点。そして、その交渉をする役目は自分にあるとしっかり認識している点。玉狛第二のことは隊長である自分が背負うという覚悟。中学生でできることじゃない、立派すぎる。
そして実際の交渉の場では、城戸司令と対等に話し交渉を成立させた。城戸司令にも目的があったことが交渉成立に大きかったとはいえ、一方的に相手の要求を飲むだけにならず、自分の目的を達成できてるのがすごい。
また、交渉の際には林道支部長に話の論点をアフトクラトルに行くまでの道中の話にすり替える指示を行ってたのもすごい。大規模侵攻後の記者会見で自分がされた論点のすり替えを自分もやるっていうのが賢い、出世するね!これは!
そして唐沢さんからの評価を更にアップさせてもいる(笑)
ROUND6:生駒隊・王子隊戦——チーム全体の成長
試合概要
対戦相手
- 生駒隊:自由な発想で戦場を駆ける創意型チーム
- 生駒達人(アタッカー)、水上敏志(シューター)、隠岐考二(スナイパー)、南沢海(アタッカー)、細井真織(オペレーター)
- 王子隊:思考と駆け引きで勝ち筋を描く戦略型チーム
- 王子一彰(アタッカー)、蔵内和紀(シューター)、樫尾由多嘉(アタッカー)、橘高羽矢(オペレーター)
マップ:市街地A(一番標準的なマップ)
「生き残ること」を最優先した立ち回り
この試合は対戦相手がROUND4ぶりのB級上位勢だし、同じように最初修が王子隊に狙われてた。ただ、前と違ってチームのために**「生き残ること」「自分の仕事をすること」**を最優先していて、勝ち目の薄い勝負していないところが印象的だった。
また、遊真がいない場面で修と千佳ちゃんが協力してポイントを取れたのもだいぶ大きい。今までだと修のポイントにも遊真が少し絡んできていたけど、今回は遊真関与0でポイントを取れたからすごい!
その後すぐ王子にやられちゃったけど、十分仕事は果たしていたし、ワイヤーもしっかり張っていたから落とされてもちゃんとサポートできた。
結構理想的な戦い方ができてたと思う。ポイントは一点高いだけだったけど、ちゃんと各々が仕事していたからこその結果。
修と王子——似た者同士の対決
修と王子の考え方が似てるって部分も印象的だった。2人とも頭を使うタイプだから修が考えることが王子になんとなくわかるみたいなのは、確かにってなった。
だからこそ、遊真みたいな柔軟な発想の仕方が通じて王子を倒せたんだと思う。
修については生駒隊とほとんど接触しなかったので、遊真編とか、ROUND5の深掘り記事で触れたいと思います!
ROUND7:影浦隊・東隊・鈴鳴第一戦——ヒュース加入の初陣
試合概要
対戦相手
- 影浦隊
- 影浦雅人(アタッカー)、北添尋(ガンナー)、絵馬ユズル(スナイパー)、仁礼光(オペレーター)
- 東隊
- 東春秋(スナイパー)、小荒井登(アタッカー)、奥寺常幸(アタッカー)、人見摩子(オペレーター)
- 鈴鳴第一
- 来馬辰也(ガンナー)、村上鋼(アタッカー)、別役太一(スナイパー)、今結花(オペレーター)
マップ:市街地D(大きな建物が続くMAPで縦に広いステージ)
時刻:夜
ブレない修の判断
今回の四つ巴、相手は全部今まで戦ったことのあるチーム。そして玉狛第二としてはヒュースが加入した初めての試合。
ワイヤーを使うこともなかったから、前2つの試合より修の活躍感はなかったけど、ヒュースが目立つ試合でもあったからしょうがないと思う。ただ、奥寺、ユズルくんとエンカウントしても落とされず、鈴鳴を崩すのに一役買ったから良かった!
落とされてもそこまで凹まずにチームに指示してたし。
ヒュースと方針が違った時もブレなかったのは、チームの勝利は優先したいけどチームメンバーの気持ちを1番優先したいんだなって思った。そこがブレてない。千佳ちゃんに自分のことを優先して欲しいっていう部分もあると思う。イケメン遊真の起点は流石だった。
ヒュースの噂に対する対応
試合後、ヒュースがネイバーだって噂が広がった時、修は自分で対処しようとした。チームの責任は全て隊長である自分が背負うという姿勢がもう大人というか、大人でも極力責任逃れしたいのに立派。
最初根付さんからだいぶよく思われてなかったけど今じゃ普通に話してたり修責めたりもしてなくて割といい関係なのすごい(笑)
ROUND8:二宮隊・生駒隊・弓場隊戦——最高の試合
試合概要
対戦相手
- 二宮隊
- 二宮匡貴(シューター)、犬飼澄晴(ガンナー)、辻新之助(アタッカー)、氷見亜季(オペレーター)
- 生駒隊
- 生駒達人(アタッカー)、水上敏志(シューター)、隠岐考二(スナイパー)、南沢海(アタッカー)、細井真織(オペレーター)
- 弓場隊:瞬発力のある体育会系チーム
- 弓場拓磨(ガンナー)、外岡一斗(スナイパー)、帯島ユカリ(オールラウンダー)、藤丸のの(オペレーター)
マップ:市街地B
すべてが繋がる試合
**この試合は本当に最高だった。**この試合のために今までの話があったのかと思うくらいにはとにかくいい。
二宮隊は王者の貫禄でどっしり構えてて、生駒隊は基本自由な感じで、弓場隊も千佳ちゃんマークしてたから修が特別狙われるってことはなかった。序盤はヒュース対他の隊って感じで、遠くから援護するも失敗。修はワイヤー陣張りつつ現場に向かうことになる。
そして遊真ワイヤー使って倒したり、他の隊同士が倒しあった結果、最終的には二宮隊VS玉狛第二オリメンになった。これもエモい。
ヒュースがここでいるとなると、強いから玉狛が勝てそうな感じがするけど、元々の3人だけだと、他の隊員目線も読者目線も二宮隊が勝つだろうなって思える。
信頼の証明——そして最高の一撃
実際にヒュースを軸に二宮さんを倒そうと考えていた玉狛第二。試合を見てた出水は「これどうするの?」と言っているのに対し、烏丸と修が「ヒュースの代わりをするしかない」と即答していた。
出水もそれはきついんじゃないかって思ったし、読者も同じ意見だったと思う。ただ、烏丸が難しいと分かっていても心配そうな感じもなく、修がやるしかないと言っていたのが、**いい師弟関係で熱い。**修が時間をかけて研究して作戦を立てているのを知ってたからこその信頼だと思う。
遊真もまた、二宮さんに対して**「あんたを倒すのは修だ」**と言い切ってる。相棒を信じきってるのがほんとにいい!
そしてこの場面で修は、自分が二宮さんを倒すことに集中していた。**千佳ちゃんの行動に気づかないほどに。**これは結構珍しい。それだけ二宮さんが修の意識を縛っていたということ。
二宮隊は、二宮さんに意識を集中させて千佳ちゃんを取りに行くと見せかけて辻くんが修を落とすという作戦に出る。駆け引きに駆け引きで答えてねじ伏せるスタイル。
その時、千佳ちゃんが修を助けた。
修自身は千佳ちゃんに対して無理をさせないことを優先していたから、修が人を打てと指示することはなかった。ただ、この場面で「修を助けるため」に千佳ちゃんが打つ。玉狛の絆すぎる……。
そしてその間に、修がフルアタックモーションに入った二宮さんに対して攻撃を仕掛ける。
その攻撃はかわされたかに見えたが——通常のアステロイドではなくハウンドを仕込んでいた!
いや、ほんとに裏をかかれた。二宮さんを倒す予定だったヒュースは、トリオンが多いことによってバイパーをアステロイドだと思わせる。修はトリオンが少ないことによって、ハウンドをアステロイドだと思わせる。
天才すぎる。きれいすぎる。面白すぎる。
物語として何となく二宮さん倒すんだろうなっていう想像はできるけど、自分の弱さを生かして倒すっていうのが本当にすごい。
ヒュースが二宮さんに対しての切り札だと認識させていたからこその油断という部分も少しはあると思うけど、修の強さはあくまで戦術面で戦闘での評価は低いからこそ油断がまた生まれて、そこをうまく利用した攻撃。
試合を観覧している隊員と同じくらい「まじか!やっば!」ってリアクションをしてしまった。
**自分の弱みを逆手に最強シューターを落とす。**本当にかっこよかった!
もっと深く知りたい方へ
この神がかった戦術の裏側、実は**公式ファンブックで詳しく解説されています。**修がどこまで計算していたのか、作者のコメントを読むとさらに鳥肌が立ちます。
B級ランク戦をもっと深く楽しみたい方は、公式ファンブック必読です!
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修の本質:弱さを前提に戦う
修は、弱さを前提に戦う。だがその弱さを、分析と判断、そして胆力で上書きする。
修にとって”勝つ”とは、強くなることよりも**”チームを勝たせること”。**その一貫した信念こそ、修の真骨頂だ。
B級ランク戦を通じて、修は確実に成長してる。でもその成長は、派手な覚醒じゃない。地道な努力、試行錯誤、失敗から学ぶこと——その積み重ねが、修を強くしてる。
修の姿は、「弱くても戦える」を証明してると思う。それがワールドトリガーという作品の本質でもあるし、修が主人公である理由でもある。
まとめ:意思と戦略で戦う主人公
B級ランク戦の修は、戦闘力ではなく**”意思と戦略”で戦った。**
初戦での思い通りの勝利、鈴鳴戦での対応力、二宮隊戦での限界、そして香取隊戦での新戦術——その全てが、修の成長の軌跡だ。
修の姿を見ていると、勇気が湧いてくる。自分も頑張ろうって思える。修のように、諦めずに考え続けたい。
次に彼が見せるのは、”強さ”ではなく**”信念”の進化**なのかもしれない。これからの修の戦いが、本当に楽しみ。
もっとワールドトリガーを楽しみたい方へ
アニメでB級ランク戦を見て、もっと詳しく読みたくなった方へ。
漫画ならではの細かい心理描写や戦術の読み合い、修の表情の変化まで——アニメでは語られなかった部分が満載です。B級ランク戦は漫画で読むとさらに面白い!
修の成長を最初から追いたい方には全巻セットがおすすめです。
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続きの記事もお楽しみに!
この記事ではB級ランク戦での修の成長を追ってきましたが、各試合にはまだまだ語り尽くせない魅力が詰まっています。
次回以降の記事では:
- 各試合の詳細な戦術解説
- 遊真徹底深掘り
など、修以外のキャラクターや、試合ごとの戦術分析など、ワールドトリガーの魅力をもっと深掘りしていきます。
次回以降もお楽しみに!


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